ゴミ屋敷では孤独死が起こりやすいって本当?

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ゴミ屋敷では孤独死が起こりやすいって本当?

ゴミ屋敷にご高齢の方が一人で住んでるらしいのですが、孤独死など
あっては心配です。ゴミ屋敷と孤独死は関係があるのですか?

実際、ゴミ屋敷では孤独死が起こりやすいんですよ。

どうしてでしょうか?

ゴミ屋敷であることで事故が起きたり病気になったりする可能性が高く、
かつ何かあったときに周囲に異変を発見されにくいからです。

ゴミ屋敷では孤独死が起こりやすい傾向がある

ごみ屋敷化は孤独死前のシグナルと言えます。
多くの人はゴミ屋敷化してしまうと、誰にも知られたくないという思いから塞ぎこみ、孤独になります。
さらに、ゴミが溜まると食生活が乱れ、生活習慣病を誘発します。

では「ゴミ屋敷で孤独死が起こりやすい」というデータはあるのでしょうか。

ゴミ屋敷の住人はひとり暮らしである

ゴミ屋敷の住人はひとり暮らしである割合が特に高いことが、挙げられます。全国の単身世帯の割合が3割に届かないのに対して、ゴミ屋敷の住人のおよそ65%がひとり暮らしです。「ひとり暮らし」の率が圧倒的に多いのが、ゴミ屋敷の住人と言えます。

出典:厚生労働省『世帯数と世帯人員の状況
横浜市『第5回 横浜市建築物等における不良な生活環境の解消及び発生の防止に関する審議会

ゴミ屋敷の住人は心身に疾患を抱えている

ゴミ屋敷の住人の抱えている問題を見ると、そこからは「心身に何かしらの疾患を抱えていながらも、社会から孤立しているために手助けや支援を求められない」住人像が浮き彫りになってきます。

参考:公益財団法人日本都市センター『自治体による「ごみ屋敷」対策 ー福祉と法務からのアプローチー

回答数の顕著な上位6つの項目を見ても、心身になにかしらの疾患を抱えていることが分かります。
それでいて、社会から孤立していることや経済的な困窮を理由に、自ら支援を求めることができないのです。

ゴミ屋敷の住人は異変に気付かれにくい

孤独死が発見されるきっかけを見ると、ゴミ屋敷であることで、何か問題が生じた時に発見されにくいということが分かります。ゴミ屋敷の住人は、日頃から近隣とトラブルを起こしていたり、家族と疎遠にしているケースが多いため、音信不通を心配しての訪問は、残念ながら少ないと言えるでしょう。

加えて、普段から異臭や害虫の発生源となっていることも多く、郵便物などが溜まっている場合も、外から判別が付きにくいのです。

参考:一般社団法人日本少額短期保険協会『第5回孤独死 現状レポート

ゴミ屋敷ならではの事故や病気の危険

さて、データからゴミ屋敷は孤独死が多いことがわかりました。
ゴミ屋敷の中は、通常の室内よりも死につながる危険が多いです。
さっそく、どのような危険があるのかみていきましょう。

急な疾病の起こる危険

ゴミ屋敷の中で、エアコンのリモコンがゴミに埋もれて見つけることができず、猛暑の夏場に熱中症を起こしてそのまま意識を失ったと見られるケースが多発しています。

また、光熱費などの公共料金を滞納して電気が使えず、猛暑をエアコンもつけずゴミの中で過ごす場合もあります。実際のところ、孤独死は夏場に増加する傾向があり、特に7月と8月だけで全体の2割を占めているのです。

一方、冬場にはこたつの中だけで生活していて、気付かぬうちに脱水症状を起こして意識を失い、そのまま亡くなるケースもよくあります。

参考:一般社団法人日本少額短期保険協会『第5回孤独死 現状レポート

火災の起こる危険

差し込んだままのプラグにホコリが溜まったりゴミが付着したりすることで発火し、火災が起こることがあります。また、ライターやスプレー缶などがゴミに圧迫され、突然爆発することもあります。
「ゴミだらけでどこに何があるか分からない」というだけで、火災の危険性は一気に高くなるのです。

転倒事故の起こる危険

膝下ほどまで高く積まれたゴミの中を移動するうちに、足を取られて転倒事故が発生します。
倒れた際の打ちどころが悪く、骨折などをして動くことができなくなったり、多量の出血で意識を失ったりするのです。

ゴミ屋敷で起きた孤独死の現場検証の結果で意外と多いのが、こうしたゴミ山での転倒と思われる事故なのです。

ゴミ屋敷の始まりから孤独死が起こるまでの4つの段階

ゴミ屋敷になったからといってすぐに亡くなるわけではありません。
ゴミ屋敷の始まりから孤独死にいたるまでには4つの段階があります。
ゴミ屋敷はどのようにして起こり、どのような段階を経て孤独死に至るのでしょうか。

第一段階:ゴミ出しができなくなる

ゴミ屋敷での孤独死の第一段階は、さまざまな理由でゴミ出しができなくなることから始まります。

具体的には、以下のような理由です。

  • 理由1.判断能力の低下でゴミを判別できない
  • 理由2.身体機能の低下でゴミを物理的に運べない
  • 理由3.経済的困窮によって粗大ゴミを出すお金がない

第二段階:ゴミに囲まれていることに慣れる

家の中にゴミがある状態がしばらく続くと、ゴミそのものの存在に慣れてきます。
対応能力がついてきて、鼻を突く悪臭も麻痺し、足の踏み場がないことでさえも「問題なく」生活できるようになるのです。人が訪問してくることもないため、「自分ひとりであれば特に支障はないし、家の中だけのことで人に迷惑をかけているわけではないから大丈夫」という視野狭窄に陥ります。

第三段階:ゴミの中で急病または事故に遭う

ゴミ屋敷ならではの事故や病気の危険でご紹介したような、急な疾病、転倒などによって動けなくなったり意識を失くしたりします。急な疾病は、すでにお伝えした熱中症や脱水症状に加え、心筋梗塞や脳梗塞など、血栓による血管の詰まりによるものも多く見られます。ゴミ屋敷に住むことで食生活や運動習慣が悪化していき、血液がどろどろになることで血栓ができやすくなるのです。

第四段階:異変に気付かれないまま死に至る

音に気付かれることがないために助けが来ないことで、死に至ります。
そして死臭や害虫といった孤独死のサインもゴミ屋敷そのものの影響と捉えられることで、発見が遅くなり、腐敗が進んでいくのです。

ゴミ屋敷での孤独死を防ぐ3つの対策

孤独死が起きると、悪臭や病原菌を持った害虫による感染症の危険だけでなく、周辺の不動産価値まで下げるほどの影響を与えます。
たとえ孤独死が起きなかったとしても、火事の出火元となる可能性も高いのです。

ゴミ屋敷の解決にとるべき対策は、以下の順番で3つです。

対策1.ゴミを片付ける

ゴミ屋敷の清掃は、一般的な不用品の回収業者ではなく、特殊清掃業者にゴミの回収と清掃を依頼します。
なぜなら、堆積したゴミは下の方に行くほど質量が重くなり、床や壁に張り付いて固まっているため、単に「たくさんのゴミ袋をどかす」という作業では済まないからです。
ゴミから滲み出た何らかの液体が、床板を侵食してしまっているケースもよくあるものです。

業者に頼むと費用はかかりますが、自力でおこなうよりもはるかに短い時間ですべてのゴミが片付きます。
ゴミをひとつどかすたびに下から害虫が飛び出してくることも多いため、自分で片付けるのは精神面でも衛生面でもかなりのダメージを受けるでしょう。
ゴミ屋敷の清掃は、できるだけ早く特殊清掃業者に任せるべきです。

対策2.心身状態の改善を図る

ゴミが出せなくなった原因の改善を試みます。

具体的には、次のようなことをします。

  • 福祉サービスを利用する
  • 施設に通わせたり入所させたりする
  • 病院に通わせたり往診をお願いする

いずれの場合も、定期的に誰かが来てくれたり、逆に本人が出向くことで安否確認にもなります。
それぞれの専門家の意見を仰ぎながら、本人の症状と希望に合ったケアを探していきます。

対策3.見守りサービスを取り入れる

見守りサービスとは、離れて暮らす家族の状態を確認し、状況に応じてサポートするサービスや商品の総称です。
主に以下のようなものがあります。

◎接触型

電気ポットなどのスイッチを本人が押すことで、本人が活動していることを離れた場所からでも知ることができるもの。

◎非接触型

カメラや人感センサーなどで、本人が活動していることを離れた場所からでも知ることができるもの。
センサータイプのものは、異常があった場合に、提供している会社のスタッフが駆けつけてくれるサービスもある。

◎対面型

郵便局や電気・水道会社などの専任スタッフが、定期的に自宅を訪れて安否確認をするもの。
食事の宅配業者が、食事と一緒に毎日朝夕の安否確認の報告をしてくれるものもある。

仕事や家庭の都合で同居することが難しかったり、施設の入所に空きがなかったりする場合、見守りサービスを活用することは、万が一の異変をできるだけ早く察知するのに非常に有効です。

まとめ

今回は、ゴミ屋敷と孤独死についてみてきました。
ゴミ屋敷の中では、死につながる危険が多いだけでなく異変が外から見つけられないことで、孤独死が起こりやすいということがわかりました。

ゴミ屋敷の始まりから孤独死が起こるまでの4つの段階

  • 第一段階 ゴミ出しができなくなる
  • 第二段階 ゴミに囲まれていることに慣れる
  • 第三段階 ゴミの中で急病または事故に遭う
  • 第四段階 異変に気付かれず死に至る

ゴミ出しができなくなる理由

  • 理由1:ゴミを判別できない
  • 理由2:ゴミを物理的に運べない
  • 理由3:粗大ゴミを出すお金がない

ゴミ屋敷での孤独死を防ぐための対策

  1. ゴミ屋敷のゴミを片付ける
  2. 心身状態の改善を図る
  3. 見守りサービスを取り入れる

ゴミ屋敷は孤独死のシグナルです。異変を見逃さないようにしましょう。
そこには救える命があるのです。
この記事が、ゴミ屋敷での孤独死を少しでも減らすことを願っています。

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