ペットが家の中でおしっこをして、時間が経つとすごい臭いになりますね。
一緒に住んでいる飼い主さんは気にならないのでしょうか?
そんなことはありませんよ。
飼い主さんもイヤな臭いを感じてるし、臭いが家具に移ってしまって悩んでいる方もいらっしゃいます。
ペットの尿の腐敗臭を消す方法はありますか?
はい、今回はご家庭でできるペットの尿の腐敗臭を消すための方法をみていきましょう。
もくじ
ペットの尿の腐敗臭は次の4つが原因となっており、それぞれが異なる特徴をもっています。
食べ物から吸収しきれなかった不要な物質です。腎臓でろ過される過程で尿に混ざり、排出されます。
動物の体内でタンパク質が分解される過程でできる物質です。
通常はわずかな臭いを放ちますが、尿として対外に排出されて時間が経つと雑菌が繁殖し、鼻をつくようなアンモニア臭に変わります。
「縄張り」を主張するための臭いの成分です。犬の尿にも含まれますが、特に猫の尿のフェロモンは強い臭いを放ちます。
不純物や老廃物が空気に触れると雑菌が繁殖します。特に湿気たところでは強くイヤな臭いになります。
問題は、これらの成分が目に見えて判別できるものではないことです。
そのため、ペットの尿の腐敗臭を消すには、4つすべての原因に対し、しっかりと効果のある対策をしなければなりません。
ペットの尿の腐敗臭の4つの原因がわかりました。
しかし、原因ごとに対策を打つことが難しいので、すべての原因に対し効果のある対策を打つ必要があります。
すべての臭いの原因を取り除き、消臭するための対策は、4つのステップに分けることができます。
1ステップずつみていきましょう。
ペットの尿の腐敗臭を消すための第1ステップは、洗剤やアルコールで臭いのする部分を拭き取ることです。
尿に含まれる老廃物やアンモニアは放っておくと雑菌が繁殖し、生臭く強烈な臭いに変わってしまいます。
このような臭いがする場合は、洗剤やアルコールを使うのが効果的です。
洗剤は、臭いの元となっている老廃物やアンモニアを吸着し、取り除いてくれます。
アルコールは、雑菌を死滅させる作用があります。洗剤やアルコールを使い、臭いのする部分を拭き取ることで、老廃物やアンモニア、繁殖した雑菌といった、臭いの元を取り除くことができるのです。
洗剤やアルコールを使っても臭いが取れない場合は、ペット専用の消臭剤を使います。
動物の尿にはフェロモンが含まれています。その尿に含まれたフェロモンも、強い臭いの原因となっています。
特に猫の尿は「フェニリン」と呼ばれるフェロモンを含んでいるため、臭いが強くなります。
このような犬や猫に特有の臭いを取るためには、臭いがするところにペット用消臭剤を吹きかけます。
市販の消臭剤を購入するときは、臭いを紛らわせるだけの「芳香剤」の表記があるものは避け、ペットの健康に影響なく使える天然の消臭成分だけを使っている消臭剤を選びましょう。
中性洗剤やペット専用消臭剤でも臭いが取れない場合は、臭いがするところに熱湯をかける方法が効果的です。
雑菌やアンモニアは、熱を加えることで分解される性質があります。
また、熱湯をかけることで、殺菌、除菌の効果も期待できます。
それでも尿の臭いがとれない場合は、漂白剤を使うのが最後のステップです。
尿に含まれるアンモニアはしつこく残る性質をもっています。
ステップ3では熱湯をかけましたが、家具などの木製品やプラスチック製品には熱湯をかけることができません。
そうなると、アンモニア臭を取り除くことができないため、臭いが後々まで残ってしまいます。
そのような臭いは、漂白剤を使って拭き取る手段が効果的です。
漂白剤には、大きく分けて塩素系漂白剤と酵素系漂白剤があります。塩素系漂白剤では、カーペットやソファなどの色まで落ちてしまう危険があるので、必ず酸素系漂白剤を使いましょう。
さらに、酵素系漂白剤には「液体タイプ」と「粉末タイプ」があります。
粉末タイプの方がしみついたガンコな汚れや臭いに効果があるので、粉末タイプの酸素系漂白剤を使用しましょう。
さて、ペットの尿の腐敗臭を消す方法がわかりました。
次は今後、尿の臭いが再発するのを防ぐ方法をみていきましょう。
ペットの尿の臭いがつくのを事前に防ぐには、次の3つの方法があります。
一般的に、尿は室温で放置すると、3時間経った頃から細菌の増加が始まると言われています。
細菌の増加が始まると、臭いが強くなります。なので、ペットがおしっこをしたことがわかったら、できるだけすぐに、遅くても3時間以内に拭き取ることが一番効果的です。
また、尿がついていなくても、定期的に拭き掃除をするのも大切です。
ペットがちゃんとトイレでおしっこをしても、体や毛に尿がついた状態で部屋の中を歩き回っていることもあるため、できるだけ頻繁に拭き掃除をするのがベストです。
取り替えが可能なラグやシートを事前に家の中に敷いておくのも、ペットの尿の腐敗臭予防に良い方法です。
汚れがついてしまっても丸ごと洗濯ができないソファやイスでペットが寝たり歩いたりするのであれば、万が一汚れや臭いがついてしまった時に洗濯ができるように、ラグやシートを敷いておくと良いでしょう。
ラグやシートは、丸ごと取り外して、洗濯や交換をすることができます。
タイルカーペットを使うのもおすすめです。タイルカーペットとは、50cm×50cmくらいのタイルを組み合わせて床全体に敷くカーペットです。汚れてしまったときに、汚れた部分のタイルだけ取り外して洗えば良いので、手間を省くことができます。
仕事などで長時間家を空けるため、拭き取りやラグの交換なんてすぐできない!という人は、消臭効果のあるトイレシートや砂を使うのが良いでしょう。シートや砂自体に消臭効果のあるものを使えば、臭いの元となるペットのおしっこをすぐに取り去ることができなくても、臭いを抑えることができます。
ここまで、ご家庭でできる尿の腐敗臭の消臭・予防方法をご紹介しましたが、尿がフローリングや柱、畳にまで染み込んでしまっている場合などは、自分で臭いを取り除くことが難しくなります。
このような場合は、プロの清掃業者に依頼することで、確実に臭いを取り除くことができます。
といった技術を駆使することで、ご家庭では取りきれない頑固なペットの尿の臭いを完全消臭してくれます。
リスクベネフィット社は犬や猫などのペットの臭い消臭に、確かな技術と実績があります。頑固なフェロモン臭の分解から、オゾンを使用した臭気の分解、コーティングによる臭いの閉じ込めまで、特許を取得した技術を生かし、ペットの尿の臭いを完全消臭いたします。
多くの方に信頼いただいている特殊清掃のプロであり、ペットの臭い消臭に関する知識や情報も幅広く持ち合わせています。自分で試してみてもどうしても取れない臭いがある場合は、専門業者に依頼することを検討してみてください。
今回はペットの尿の腐敗臭の原因とご家庭でできる腐敗臭を消す4ステップ、そして腐敗臭を残さないための予防策をみてきました。
しかし、フェロモン臭が残ったり、床材などに尿が染み込み長期間が経過したりしていると、ご家庭で対応するのが難しいでしょう。そんなときは、プロの清掃専門業者である特掃隊への相談も検討してみてください。
ペットの尿の腐敗臭を完全に取り除き、愛するペットと、臭いのない快適な毎日を過ごすことができます。